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行動観察校に合格する

行動観察校 最近の入試傾向

近年の小学校入試の傾向として主流になってきているのは、基本的学力と共に行動観察によって生活能力を問う試験です。
以前は基本的な学力テストが中心でしたが、さまざまな問題(※)が生じたことから現在の入試方法は変化しています。

※従来の入試による問題点

  • 前もって訓練してくる子どもが多く、能力差が判断しづらくなった。
  • 受験勉強の過熱によって、子どもに悪影響が及ぶようになった。
  • 入試の出来・不出来では入学後の学力が測れない。
  • 入学後、集団活動ができない、指示が聞けない子どもが多くなった。 etc…

行動観察テストによって評価されるのは、「ものごとへの集中力」や「ものごとに取り組む意欲」、「自分の考えを相手にはっきり伝えられる表現・発表力」そして「人と関わり、協力し合える協調性」です。
現在では、学力テストの出来・不出来のみでなく前述のような部分を重要視されるようになりました。

学校ごとの行動観察テスト

こちらでは、近年の小学校入試における行動観察テストのポイントをご紹介します。受験をお考えの方は、ぜひご確認ください。

学校名 傾向

青山学院

先生と子どもが1対1で行う試験となるため、まず自分の気持ちをしっかり相手に伝えることができるかということが重要になります。

慶応義塾

・グループ競争
3人で重いタイヤを引く荷物運びで、どうやったら早く運べるか相談する協力性とリーダーシップを評価します。

・実力
勉強ができることはもちろん、本当の意味で「遊べる」子どもかどうかを評価します。

学習院

子ども数人のグループによるゲーム遊びで、協力して1つのゲームを完成させます。協力性が重要になります。

女子校

家庭での教育のあり方が重要となる下記の項目が評価されます。

・お行儀・基本的ルールの理解ができているかどうか。
・年相応の発達をしているかどうか。
・初めて会う子とあいさつができるかどうか。
・間違えても一生懸命取り組む姿勢があるかどうか。
・子どもらしさや自発的な臨機応変さがあるかどうか。

桐朋学園

・指示製作(釣り竿)

細かな指示を受けて練習を行った後で、釣り竿を製作します。材料は多く、貼り絵なども自由です。指示の理解、創造性、協調性をみられます。

立教
早稲田実業

子どもたちの個別の実力を評価する試験が多くなっています。

・碁石と方眼を使用して図形を作成。
・重ね図形の記憶。
・ダンス(ふざけずしっかり指示が聞けているかどうか)
・巧緻性
・2次面接(言語力が備わっているか、先生とのコミュニケーションがしっかり取れるか)

Ⅰ. 集団遊びでの協調性・・近年、一番重要なポイント・・を見られる例
  1. ごっこ遊び
  2. 集団での絵画、巧緻性、積み木、ブロック
  3. パズル、パターンブロック
  4. ドミノ倒し など

学校は共同作業を通して協調性、役割分担、自主性、友達に譲ることができるか、トラブルを起こさないか、またトラブルが起きた時、問題をどう解決できるかなどを観察します。積極性はもちろん1人勝手でなくお友達と相談し、上手に関われるかどうかなのです。リーダーシップを取れるお子さんだけが良いのではなく、リーダーシップを発揮できなくてもお友達に自分の意見が言えることが大切です。最近は遊びの中で楽しんではいるが、ルールを守らずふざける、飽きて参加していない、寝転んでいるなどの態度も見られているようです。最終的には、テスト中話しかけたり、ゲームに参加せずゲームが成り立たないことのないように周りのお友達に迷惑がかからない行動を考えられることも必要です。

Ⅱ. 行動観察テストで評価される生活習慣力

日常生活からの躾が重要になる生活習慣力は、以下のような例がありました。

  1. 雑巾を絞って机を拭く。
  2. 雑巾を絞り、洗濯ばさみを使って干す。
  3. 2リットルのペットボトルから、コップに水をこぼさずに注ぐ。
  4. 急須にお茶の葉、お湯を入れ、湯飲みに注いで飲めるようにする。お茶の葉やお湯をこぼした場合は自分で雑巾を取ってきて掃除をし、最後は雑巾をすすいで絞る。
  5. 机の上に散らばっている鉛筆・のり・はさみ・色鉛筆などを整理整頓し、限られた時間内に机の上(もしくは箱の中)に整える。
  6. ハンガーに服を掛ける
  7. シャツ、ハンカチをたたみ、袋に入れる。
  8. 豆つかみ、はしの持ち方
  9. スモックのボタン掛け、たたみ方
  10. カサのさし方、たたみ方
  11. ひも通し、ちょう結びなどひもの扱い方  等
Ⅲ. 個別での行動観察で評価される巧緻性

個別での行動観察テストでは、以下のような過去問題の例があります。

  1. 時間内に5本くらいのネジにボルトを上まで閉め、また外していく。どのように手先を使えば早くネジを回せるか工夫しながら行う。
  2. 鉛筆を10本ほど束ねて、輪ゴムで何重にも留めて、まとめる(1本ずつに割ってある長さの異なる割り箸を10本束ね、輪ゴムでまとめる)。
  3. 新聞紙を広げ、長い辺の方の長さの棒になるようにまるめて、セロテープで留める。まるめ方を工夫して、友達とチャンバラごっこをしても負けないくらいのしっかりした剣を作る。
  4. 四角い積み木を折り紙できれいに包み、セロテープで留める。
  5. 長いリボンをちょうど半分程度の長さになるように、隣の子どもと協力して切り、それぞれ箱にそのリボンを一周させて蝶々結びにする。(プレゼント結び)

今までの私立、国立で出たことのある問題は特別な事ではありません。小学校へ入学する前のお子さんが、出来て当たり前の事であり、入学後に、集団生活する際に一人だけ手のかかる事のないように、基本的習慣がついているか見られるのも当然の事と言えます。今一度、日頃の生活習慣を改めて見直す良い機会であると思います。

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